人間とは何か マーク・トウェイン

 米国の著名人たちがChatGPTなどのAIシステムに警鐘を鳴らしている。AIシステムを使って悪意ある情報を流布させたり、最終的には人間性の破壊にも繋がるとしているようだ。AIの普及が人間性の破壊に繋がるのか?AIが発展して人間と同じような回答をするようになればそもそも人間とAIの違いはあるのか?

 「トム・ソーヤーの冒険」などの作者で知られるマーク・トウェインはこの著書で「人間は機械である」と断言する。機械やAIがプログラムやアルゴリズムで動作するように人間もその気質や知識、環境、外的要因によって自己満足のために行動すると言うのだ。

 そう言われると身も蓋もないのだが、機械である人間と考えると自分を過度に誇ることも他者を批判することもなく、自分にも他者にも寛容になれるとマーク・トウェインは説く。また、鍛錬を積み、良い環境に身を置き、良心に沿って自己満足のために行動することがより良い社会を作っていくのだ。

 これからの時代はAIシステム無しには過ごせない時代となる。AI共生社会になるのだ。AIを作る側も使う側も良心に沿って行動すれば人間性の破壊などは起こらないだろう。人間も機械なのだから。