超訳 努力論 幸田露伴 三輪裕範 編訳

「努力論」と聞くと、何か根性や気合い等、汗臭さが滲み出てきます。

幸田露伴が努力論を書いた背景には、富国強兵、国民一人ひとりの努力を国民生活の安定、ひいては国家の繁栄に必要としていた時代があったと思われます。

ただ、そのような国民国家的な思想を抜きにしても、読み進めると面白い。

文明は人々の努力の賜物と言い、努力の積み重ねこそが、自分をより良くし、世の中をより良くする方法と説きます。

閉塞感が漂い無気力化が目立つ昨今ですが、目の前のできることからあえて汗臭く取り組んでみませんか。