尾崎豊「卒業」 ~本当の自分に辿り着くために~

 巷では卒業シーズンとなりましたね。

 卒業ソングとして知られる尾崎豊の「卒業」は、その歌詞の内容から一般には不良ソングと言われることもあります。しかし、その歌詞には深い意味が込められています。


 「卒業」には、ただ学生や生徒が学校を卒業すると言う意味だけでなく、子どもから大人への変化や自己変革と言う意味合いも含まれています。人生に必要なのは、「夜の校舎」の「窓ガラス」を「壊してまわ」るようなことで自分たち若者を縛り付ける「信じられぬ大人」たちから自由を勝ち取ることと信じていましたが、実は「本当の自分に辿り着ける」こと、自分を新しく変化させていくことだったのです。


 翻って、現在の私たちはどうでしょうか。自分の自由を侵害する物事に怒り、好転しない環境に苛立っていないでしょうか。


 私たちは転生してチートキャラにもなりませんし、社会は簡単にゲームチェンジもしません。でも、小さな一歩からでもこれまでの自分から「卒業」してみませんか。自分や身の回りの課題に対して少しの変化やわずかな取り組みであっても行っていくことが、新しい自分やより良い社会に近付く最適解であると私は思っています。