「しあわせる。富山」を視聴して、感想。

 10月13日から15日まで開催されている富山県成長戦略カンファレンス「しあわせる。富山」の14日午前のセッションを視聴したので、感想を書きたいと思います。
 カンファレンスでは、富山県の成長戦略のキーワードとして「ウェルビーイング」が挙げられました。ウェルビーイングとは、人々が幸せに暮らすことができる社会のことです。富山県は、自然や食文化などの豊かな資源を持ちながら、人口減少や高齢化などの課題も抱えています。そこで、富山県は、既存の良さを活かしながら、新しい価値を創造することで、ウェルビーイングな社会を目指すということです。
 具体的には、以下のような取り組みが紹介されました。

 

〇富山の良さを見つけやすくする
 富山県は、豊かな自然や風土、それらによる美味な食材などの強みを持っています。また、他にも魅力的なものがたくさんあります。しかし、それらが十分に知られていない、県民に気付かれていないことも事実です。そこで、富山県は、自分たちの良さを見つけやすくするために、ブランディングマーケティングを強化することが必要だと言われました。

 私見ですが、例えば、「富山ブランド」や「富山ストーリー」を作って、富山のウェルビーイングな環境を発信することが必要でしょう。


〇出る杭を育てる
  時代の変化に対応するためには、新しいアイデアや挑戦を歓迎する姿勢が必要です。そこで、私たちは「出る杭は打たれる」という考え方を変えて、「出る杭は育てる」という考え方に切り替えることが必要だと言われました。例えば、「SCOP富山」のようなスタートアップエコシステムを通して、起業家やクリエイターなどの新しい価値を生み出す人たちを支援することです。

〇生産性向上(DX)
  生産性を高めることは、ウェルビーイングな社会を実現するために欠かせません。そこで、富山県は、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進することが必要だと言われました。DXとは、デジタル技術を活用して、業務やサービスの質や効率を向上させることです。

 私見ですが、「スマートシティ」や「テレワーク」などを導入して、富山県の働き方や暮らし方を変革することが必要でしょう。

〇女性の取り巻く環境の改善
 富山県では、若い女性の転出超過が続き、多くの女性が職場や家庭での不平等感を抱えています。女性の活躍は、ウェルビーイングな社会を実現するために重要です。これまでの価値観を見直し、富山県の女性が働きやすく、家庭や社会で貢献できる環境を作ることです。

 

 以上のような取り組みを通して、富山県は、自分たちの良さを知り、新しい価値を創っていくことができます。しかし、それだけでは十分ではありません。富山県は、他の地域とも連携することが必要です。そのためには、「越境人材」という概念が重要です。
 越境人材とは、富山県に移住したり、仕事や観光で訪れたりする人々や、富山県から他の地域や国に出て行く人々のことです。越境人材は、多様な経験や知識を持っており、富山県の新しい文化を創造する力になります。越境人材と富山県の人々が交流し、協働し、刺激し合うことです。

 

 富山県は、自然や風土と新しい文化の掛け合わせで新たな価値を生み出し、ウェルビーイングな成長を遂げることができます。私は、そのような富山県の未来に希望を持っていますし、その一員として貢献したいと思っています。