【推しの子】から見るしなやかな進化

若年層を中心に【推しの子】が人気だ。

主人公は「推し」のアイドルの子供に転生し、今まで知らなかった世界を知る…という内容のようだ。注)筆者はしっかり読めていません、すみません。

アイドルは一昔前では手に届かない存在、文字通り偶像であった。昨今のSNS、動画配信によりアイドルとファンとの距離が縮まった。ファンもアイドルも同じ人間と分かり、人間回帰した。アイドルの民主化と言えるだろう。

このことにより、自分も同じようになりたい、演じることで「推す」側にも「推される」側にもなれるという可能性を拡げたいという願望の現れではないだろうか。

逆に言うと行き過ぎたメリトクラシー能力主義)への批判、逃避ともとれる。

また、この考え方は、自分の軸を敢えて作らず、軸を探求しながら社会に適応しようとしている考え方ともとれる。これは、変化が激しく不確実な現代社会での生き残り戦略であり、しなやかな正常進化と言えるだろう。