「自営型」という働き方とは

 

国内の企業では、日本的なメンバーシップ型からジョブ型への変革が叫ばれ続けている。

しかし、世界を見渡すとジョブ型とは違った働き方をする人が増加しているという。これを自営型と呼称する。

自営型とは、雇用かフリーランスかにかかわらず、自営業のように一人でまとまった仕事をこなす働き方だ。この働き方は、生産性向上と人材不足対策の切り札になり得るという。

そして、日本ではジョブ型よりも自営型が適している。なぜなら、日本的経営の弱みと言われる共同体システムが、自営型では有機的連携や異質性に基づくチームワークを生み出すからだ。

ただし、自営型で働くには、組織や教育のあり方も変化する必要がある。組織はインフラ化し、個人の専門性や自律性を高める。また、教育は課題学習を増やし、人間力や対人能力を鍛え、教育機関は学ぶためのインフラとなる変革が必要なのだ。